家庭菜園を楽しんでいる皆さん、狭いスペースを有効活用して、おいしい有機野菜を育てよう。今回はミニトマトを垂直栽培という方法で行った経験談です。

垂直栽培とは、支柱やネットを使って、野菜を上垂直に伸ばして栽培する方法です。特に、ミニトマトは垂直栽培に適した野菜です。今回は、私が行ったミニトマトの垂直栽培の具体的な方法と注意点、失敗談などの紹介です。

私が垂直栽培をやってみようと思ったのは、1番には農地面積を有効活用できるということがあります。それと玄関先の狭い部分でもできると思ったので試してみたのです。

うっかりして写真を撮らなかったのが残念でしたが、小川農業塾の講師の先生の垂直栽培を参考写真として載せました。

垂直栽培のメリット

講義で教えられた垂直栽培のメリットは以下のようなものでした。

  1. 農地面積を有効活用できる
  2. 病害虫の被害が少ない
  3. 収穫量が増える

今回は、1番に絞って書くことにします。
土地のどの程度有効活用できるのかというと、ソバージュ栽培と違って、例えば人間1人が立っているスペースがあれば1つの苗(今回はミニトマトの苗)が可能ということです。ソバージュ栽培は別の記事をご覧なっていただくと分かりますが、それなりのスペースが必要となります。
ソバージュ栽培の記事へ

私が自宅の家庭菜園で垂直栽培をやろうと思ったのは、玄関脇の小さなスペースではソバージュ栽培ができるような広さがなかったためです。そんな折、小川町有機農業講座で、垂直栽培というのを知り、取り組んでみたわけです。

やってみて一番のメリットは、人が立てるスペースがあれば、苗木1本が栽培可能ということです。また別のメリットとして、玄関脇で赤いミニトマトが目を楽しませてくれたり、通行人が立ち止まって、トマトの話題になったりと二次効果が嬉しかったです。できた実を1つ2つと食べてもらってとても楽しかったですよ。 

ミニトマトの垂直栽培を、私がやった手順

手順1:場所決め

まずは、玄関脇の50cm四方の場所に決めました。

背丈が結構が高くなるので、できればあまり風が当たらなく日当たりの良いところが好ましいと思います。また玄関先ということもあり訪問者の邪魔にならないことも大事なことでしょう。特に宅配の荷物を持った方が通りやすいこともポイントになったり、雨降りの時に傘をさした訪問者にも配慮して場所を決めましょうね。

せっかく楽しくやっているのにつまらないとこで横やりが入ると嫌ですものね(笑)。

手順2:支柱立て

次は、意外と大変な支柱立てです。玄関脇ということもあり、土が踏み固められて硬かったです。
支柱の穴掘りに使った道具は、私の趣味であるDIYで活躍するインパクトドライバーでした。インパクトドライバーに、錆びて使わなくなった40cmくらいの長いドリルを装着し、穴を開け、それに支柱を建てました。

まずはじめにキモになるのがこの部分だと思います。支柱を埋める深さは、私は30cmくらい埋めました。支柱を埋める深さは、一般的には支柱の長さの3分の1位は必要と言われますが、”土の硬さ””穴の開け方””支柱の太さ” など、いろいろな要素がありますので、経験則が大切だと思います。

わからなければ、基本とおりの支柱の長さの3分の1を目安にすれば良いとは思いますが、200cmの支柱ですと60cmということになり、かなり大変な穴掘り作業になります。
しかも”200cm-60cm”で、地上部分が、140cmと、低くなってしまいますね。

そのような時には、杭を打ち、それに支柱を結びつけるという方法もありと思いますよ。支柱立てには、風が強く当たる場所の場合、特に注意したいところです。

なお、場所に余裕があれば2本の支柱を立て、間にネットを貼るのも良いと思います。そうすることで、支柱2本の幅~200cmとか、300cm、に直線的に苗木を植えることができますね。私は玄関先の小さなスペースを使ったので、1本の支柱を立て、1本の苗木としました。

手順3:苗木の植え付け

苗をた支柱から5cmほど離して植えました。あまり間隔を開けすぎると支柱への誘引がやりにくくなりますよ。

なお玄関脇の土ですと、肥料分がないでしょうから、苗植え付けの10日ほど前に、深さ20cmほど耕して有機肥料を元肥として入れておきましょう。私の場合は腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでおきました。

手順4:支柱への誘引

茎が成長するにしたがって、倒れやすくなるので、伸びた辺りを、麻ひもで、支柱に括り付け、誘引していきます。誘引には麻ひもが適しています。自然素材で柔らかく、作物に対して、傷をつけにくいですからね。

私の友人で、作業が楽だからと針金を使ったケースを見たことがありますが、茎に傷をつけてしまいやすいため、止めた方が良いと思います。

私は、家庭菜園を始めた頃、きつく縛ってミニトマトの茎に傷をつけてしまったことがありました。これは先生にも注意されたことですが、軽く縛ることです。間隔としては人差し指が入るくらいといったところでしょうか。成長するに従い茎が太くなりますのでこのあたりも考慮して誘引していきましょう。高さとしては、最終的に2mくらいまで伸びましたね。

手順5:肥料と水やり

こうして収穫までの間、残るは水やりと肥料やりですね。トマトは土が乾いたら水やりをするので、玄関脇での栽培は、水やりにはとても好都合でした。朝、仕事に出かけるため玄関を出て、土が乾いていたら、ジョウロに汲んであった水で、すぐさま水やりができるのは便利でしたよ。

私は、追肥には、ぼかし肥料を使いました。ぼかし肥料を使った主な理由としては、速効性と持続性の良さを狙っているからです。
「ぼかし肥料で土壌改良効果についてはこちらを参照」(AGRI JOURNAL)

収穫:トマトは思いのほか成長が早い

実をつけるようになってくると、思いのほか成長が早いのが感じられると思います。せっかくの収穫時を逃すと、痛んでしまいますからね。玄関脇に垂直栽培をしたのは、いつも目について適切な収穫時期を逃すことがないといったメリットもありました。

仕事から帰ってきて、家に入る前に、4つ5つと収穫しては、その日の食卓を飾っていましたよ。また、会話のネタになったりといいことたくさんありました。

まとめ

垂直栽培は、農地面積を有効活用できる、有機農業に適した栽培方法です。ミニトマトは垂直栽培に適した野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。

特に農地面積が有効活用できるというだけでなく、小さなスペースが活用できますので、玄関先にするのもとてもおすすめです。本文に書いたように色々な二次効果がありました。

  • 通りすがりの近所の方との会話が弾んだ
  • いつの目にとまるので、成長をいつも見られて楽しさが倍増した。
  • いつも見られるため収穫時を逃すことがなかった。

以上、メリットがいっぱいある垂直栽培を楽しんでください。

垂直栽培や食料備蓄の参考サイトはこちら(SONAEファーム)

垂直栽培や農業情報についての参考サイトはこちら(現代農業WEB)

垂直栽培や農業情報参考サイトはこちら「農業メディア│Think and GROWRICCI」

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