「なんでこんなに心が重いんだろう」——そんなふうに感じたことはありませんか?
私は長年、ネガティブな思考にとらわれて苦しんできました。
けれどある時、考え方の“習慣”を少しずつ見直すことで、心が軽くなり、生きることが少しずつ楽になっていったのです。
この記事では、私が実際に試してきた「思考習慣の整え方」と、心が前向きに変わっていった過程をお伝えします。
はじめに:心が苦しかった私の過去
小学生時代に抱いた最初の違和感
私は学生時代から、自分の考え方や感じ方に違和感を抱いていました。小学校高学年になる頃には、学校教育そのものに疑問を持つようになり、給食にパンが多いことに「なぜお米ではないのだろう?」と疑問を感じたのが始まりでした。
算数の授業でも、ただ正解を求めるのではなく、「なぜそうなるのか」を深く知りたいという気持ちが強くありましたが、先生からの反応は冷たく、やがて自分の疑問を押し込めるようになっていきました。周囲と自分が違うと感じ始め、心に閉塞感が生まれたのです。
中学時代と“死後の世界”への探求
中学生になると、学校に居心地の悪さを感じながらも、周囲に合わせて無難に過ごしていました。しかし心の奥底には、幼くして亡くなった弟の存在があり、「死んだ後の世界」について深く考えるようになりました。
この経験が、見えない世界への探究心を育み、読書を通じて自分の思考の世界を広げていったのです。
やがて、「私は私でいい」という感覚が芽生え、自分の考えを受け入れる姿勢が少しずつ整っていきました。
思考を変えるきっかけとなった出来事
高校時代に体験した“信じてもらえること”の力
高校時代、私の人生にとって大きな転機となる出来事がありました。
当時、私はオートバイに乗ることが禁止されている高校に通っていましたが、電気や機械が好きだった私は免許を取得し、父の理解も得てバイクに乗っていたのです。
ある日、担任の先生に呼び出され、きっと叱られると思って緊張しながら職員室に行きました。しかし先生は一言、「絶対に事故を起こすんじゃないぞ」と静かに言ったのです。
私は驚きと同時に、自分が信じてもらえたこと、存在をそのまま受け入れてもらえたことに、深い安心感を覚えました。
この体験は、「人を信じる」という姿勢がどれだけ大きな影響を与えるのかを教えてくれました。先生のまなざしとその言葉は、今でも私の心の中で生きています。
※奥山先生、ありがとうございました。
思考習慣を意識的に整え始めた時期
高校卒業の前後、私は将来について真剣に悩むようになりました。
父が自営業を営んでいたため、自然と「家業を継がなければ」という思いを抱いていましたが、心の奥底では強い不安がありました。
どのように生きれば、自分の心が納得し、満足できる人生になるのか。
この問いに答えを出したくて、心理学、精神療法、哲学などさまざまな書物に触れました。
特に印象に残っているのが、森田正馬によって提唱された「森田療法」です。
「不安や恐怖を無理に排除しようとすることが、逆にとらわれを生む」というその考え方に深く共感し、自分の思考を少しずつ整えることの大切さを学んでいったのです。
私が思考を整えるために行っている習慣
日常で実践している3つの思考整理法
- 夜寝る前に静かに瞑想を行い、自分の内面に静かに向き合う時間を持つ。
- 気持ちが乱れていると感じた時には、紙にテーマやキーワードを書き出して思考を整理。
- AI(ChatGPTなど)との対話を通して、自分では見えなかった視点や新たな気づきを得る。
これらの習慣は、私にとって「思考の軸を整える」大切な方法になっています。
思考習慣がもたらしてくれた人生の変化
私が思考習慣を続けてきた中で、もっとも大きな変化は、 **「成長する喜び」と「満足する現実を自分で創造できるという実感」**を得られたことです。
人生には、嫌なことや辛いことがたくさんあります。
しかし、今の私はそうした出来事をただ否定的に捉えるのではなく、
「どうにかしてこれを“良いこと”に変えていけないだろうか?」
と、自然と思考を巡らせるようになっているのです。
思考を整えることができるようになったことで、たとえば人間関係で衝突した時や、計画通りに物事が進まない時でも、落ち着いて前向きに捉える姿勢が生まれました。
私は今、死を迎えるその時に
「いろんなことにチャレンジしてきた。だからこそ、それが全部私の宝物になっている」
——そう思える人生を歩んでいるのだと感じています。
このような実感を持てるようになったのは、まさに“思考”と丁寧に向き合ってきたからこそ。
思考を変えることは、人生を変えること。
私はそれを、身をもって感じているのです。
最終章:読者のあなたへ伝えたいこと
モヤモヤした気持ちとの向き合い方
もし今、あなたが人生にモヤモヤを感じていたり、思い通りにいかないと感じていたりするなら、まずは「自分の思考」に目を向けてみてください。
思考はあなたの味方です。
あなたの思考が変わると、日常の見え方が変わり、人との関係も、そして未来の形も少しずつ変わっていきます。
過去の私も、同じように悩みながら、自分を見失いそうになった日々がありました。 でも、一つずつ「考え方」を変えていくことで、確実に心は穏やかになり、人生が前向きに進み始めたのです。
あなたは、あなたの思考で未来を創っていけます。
どんな経験も、どんな感情も、あなたが受けとめ、考え抜いた結果としての「学び」や「気づき」は、まぎれもなくあなたの人生の「宝物」になります。
明日からできる小さな一歩|前向きな思考習慣の始め方
- 夜、寝る前に5分だけ自分の心に静かに耳を傾けてみましょう
- 今日感じたことを一言、紙に書き出してみましょう
- 「どう考えたら、これは良い体験に変えられるだろうか?」と自分に問いかけてみましょう
そして、思考が整わないと感じるときは、戻れる「自分の原点」を紙にキーワードで書いてみてください。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。感謝