2023年9月のある日の土曜日。小川有機農業塾でのかぼちゃ収穫の様子です。この農場で、かぼちゃ栽培で使った肥料としては、草マルチが堆肥化したものだけということです。当然農薬は一切不使用です。
かぼちゃの適切な収穫時期と草マルチの効果
写真のようにへたの部分が黄色く枯れたようになっているものが、収穫時期としては適切ということです。作業風景の写真からも分かりますが、草マルチがまだ堆肥化せずにかなりの量を残っているのが分かります。この草マルチがかぼちゃの実が地面と直接接触するのをせいでくれていました。
また3種類ほどのかぼちゃが入り乱れて実をつけているのも、有機農業で少量多品種を栽培する農家さんならではの特徴ではないでしょうか。ファンの方が直接購入するケースが本当に多いです。私もその一人ですが(笑)。
写真の下の方に、枯れた稲藁のようなものが写っていると思います。当然ながら、かなり前に敷き込んだ草マルチですが、上面の方はまだまだ堆肥化せずに残っているのが分かりますね。この草マルチが大切なかぼちゃの実を、土に直接接触しないようにしています。
かぼちゃの収穫が終わった後は、トラクターでかぼちゃの茎も粉砕して、しばらく放置した後、再度トラクターをかけて土にすき込んでしまうことになります。堆肥化していくということですね。
そうしてしばらく放置し畑を休ませた後、また作物を植え付けることになります。こうして自然循環の中で次から次へと美味しい野菜が育って行くのです。
かぼちゃはいつまで保存できるのか?
さてこの集荷したかぼちゃはいつまで保存できるのでしょうか?
先生に質問してみたところ来年の2月から4月頃までは保存できるそうです。12月の冬至にかぼちゃを食べる習慣がありますが、それから以後、2~3ヶ月位は保存できるということですね。有機で栽培された作物は、化学肥料で栽培されたものと比較すると、保存期間が長いと言われますが、まだ私はその比較を実感できていませんので、来年はかぼちゃ栽培もチャレンジの予定です。
新鮮な野菜を食べるのは当然ですが、備蓄に主眼を置いた家庭菜園も非常に価値が高いと思います。長期間の保存という視点も加えて家庭菜園をしていきましょう。
かぼちゃの保存一般的な知識
以下の良い条件で保存すると、かぼちゃは、3〜6か月間新鮮さを保つことができるようです。
- 暗い場所: かぼちゃは光に当たると劣化しやすい。保存する場所はできるだけ暗いところ。
- 涼しい温度: かぼちゃは冷蔵庫に保存するよりも、10〜15°C(50〜60°F)の涼しい場所。
- 湿度: かぼちゃは湿度の高い環境では腐りやすくなる。湿度が50〜70%程度が良い。
- 通気性のある場所: かぼちゃは通気性のある袋やバスケットに入れて保存すると、空気が循環して鮮度を保ちやすい。
- 傷のない状態で保存: かぼちゃは傷ついた部分から腐りが広がりやすいので、保存前に傷をチェック。
かぼちゃの保存方法、さらにこんなコツもある
- 乾燥させる: かぼちゃを収穫したら、直射日光の当たらない場所でしばらく乾燥。これにより、表面の湿度を減少させ、保存期間が延びる。
- 冷暗所へ保存: 乾燥させたかぼちゃを暗くて涼しい場所に保存。地下室やクローゼットが適している。
- 一晩水に浸ける: 保存前にかぼちゃを一晩水に浸けることで、新鮮さを保ちやすくなる。
- 切って保存: 大きなかぼちゃを保存する場合、必要な分だけ切ってから保存することができる。切った部分はラップで覆い、冷蔵庫で数日間保存可能。
まとめ
今回のかぼちゃの収穫という作業を通して感じたことは、長期保存できる作物を家庭菜園で作ると言ったことです。
今年の夏の猛暑では特に保存というところに意識が向きました。いつも安定的に作物が取れるわけではありません。収穫した作物を長期にわたり保存するということはとても大切なことだと感じます。
今回のかぼちゃの収穫を通して長期の保存ということをしみじみと考えました。是非皆さんも食の自給自足という観点から保存ということを考えそして実践していきましょう。