冬の季節、暖房に使う電気代、気になりますよね。
ここでは様々ある暖房器具の中、エアコン,こたつ,電気ストーブ,電気カーペットについて比較しながら考えていきましょう。

私の結論を先に書きます。
暖房器具によって、同じ(例えば100円の)電気代を払っても、そこから取り出せる熱の量は、エアコンとそれ以外の電熱器具(こたつ,電気ストーブ,電気カーペット)では、違いがあることを知ってください。

通常は、エアコン以外の電熱器具の熱の発生量を1とした場合、エアコンの場合は5~6位です。

確かに効率だけ見れば、エアコンの方が同じ電気代で熱量の発生は5~6倍も多いということになり、お得にみえます。

ところがその熱量を暮らしの中でどれだけ快適に使えるかということを考えないと、電気代の節約には結びつかないのです。

様々なメーカーサイトや、電気製品の比較をされているサイトでは、あまり語られない部分なので、ここのところをしっかり把握しておいてください。

要するに、発生した熱量をどれだけ快適に使う工夫をするかということになります。


この記事を読みおえる頃には自分にぴったりな方法が思いつくと思います。

(参考)エアコンの性能で、APF(年間エネルギー消費効率)というのがありますが、勘違いされている方が多いので、よくわからない方は下の部分を読んでみてください。

電気代の視点

生活スタイルとの折り合いをつける

電気代の節約を考える場合、一番初めに考えるべきなのは、室内の状況と生活スタイル、そして嗜好をどこまで満たせば良いのかということになるのではないでしょうか?

とにかくできるだけ我慢して、とことん電気代を安くしたいという方もいれば、家にいるのは夜だけなので、ある程度快適に過ごしながら節約できれば良い、と考える人もいるでしょう。

いくつかの例に分けて考えてみましょう(広さは10畳のリビングで、一般住宅)、あくまでも一つの状況なので、この中から皆さんのヒントになるものを見つけてください。

例1:フルタイムで仕事をしていて、在宅時間は、18:00~翌朝7:00、1kw当たり35円を想定。

基本的に、エアコン暖房を使用し、就寝時間の夜11時から朝6時までは使わない、温度設定としては20度位でひとまず我慢。
この設定にしても、エアコンの場合暖かい空気はどうしても上の方に行ってしまうため、足元は快適とは言えず、22~23度位に設定することが多いと思います。

この場合の電気代をざっと計算してみますね。
エアコンの場合、設定温度に到達するまでと到達した以降では電気消費量が大幅に違うため、ここは私の感覚で計算することになりますが、平均 600 W くらい使うことになると思います。


電気代の計算

(0.6kw)×6時間×35円=126円/日 となります。
1ヶ月ですと、3780円位となるわけです。

なおエアコン暖房は、風向きを下向きにしていても、暖かい空気が天井の方に行ってしまいます。
対策としては、サーキュレーターや扇風機で部屋の空気の上下をかき混ぜてあげると、足元も冷えるのが違いますのでやってみてください。
サーキュレーターや扇風機の向きは、天井の方を向けてくださいね。
風の強さは最弱でいいと思います。

さてこれで設定温度を下げてもある程度快適になりますので、平均500 W ぐらいで運転できたとすると、その分電気代も安くなるわけです。

サーキュレーター,扇風機 併用

当然サーキュレーターや扇風機の電気代はかかりますが、電気消費量としては微々たるものです、特にデジタル制御の省エネ型を使えば、15w程度ですから、気にならないと思います。

では、計算してみます。

{(0.5kw)+(0.015kw)}×6時間×35円=102円/日
1ヶ月ですと、3060円位となるわけです。

いかがですか? このように一工夫することで、節電につながるものなのです。

この辺りのことがまずは分かっていただけると、後は、他の暖房器具との組み合わせによってより電気代を節約しつつ快適性を求めるということになります。

エアコン と こたつ の併用

私のおすすめとしては、電気こたつをエアコンと併用、電気カーペットは使わずに、こたつ敷の厚手のものと、やや薄いものを重ねて使い、床から熱を逃さないことです。

フローリングの場合、嫌でなければ、キャンプ用のウレタンのマットなんかも断熱効果高いですよ。
これを使う場合、ずれやすいので、ずれ止めにカーペットテープなんか使うと良いと思います。

そして、かけ布団も厚手のものを使って、さらに上掛けも使うようにしましょう。
こたつの中の熱を外に逃さないことが大切です。

こたつはエアコンと違って、同じ熱量でも電気代が多くかかっています。
いくら局所暖房と言っても、熱を逃がしてしまっては何にもなりません。

電気ストーブ

そして電気ストーブは、長時間使わないことです。
買う時は安くていいのですが、とにかく知らぬ間に電気代が高くなってしまいます。
部屋全体を暖める場合、たいして暖かくならないのに、電気代はバカ高くなります。

参考までに計算してみましょう。

先ほどのエアコンと同じ熱量を発生させるという条件にしてみますね。

ここで、COPが役に立つのです。
電気ストーブの COP は1でしたね。
それに対してここでのエアコンの COP は、6とします。
電気ストーブでエアコンと同じ熱量を必要とするのに、6倍の電気を使うということです。

つまり、
3.6kw×6時間×35円=756円
1ヶ月で、22,680円という、とんでもない電気代になってしまいます。

このようにエアコン以外の電熱暖房器具は、電気を直接熱に変える方式のため、効率が悪く電気代がかさみますので長時間の使用には注意してください。
導入コストは安く、ランニングコストは、バカ高いそんな感じです。

最後に一言

暖房にはエアコン、こたつ、電気ストーブ、電気カーペットと多様な選択肢がありますが、それぞれの特性を理解し、使用シーンに合わせて上手に組み合わせましょう。

そうすることで電気代を節約でき、快適に暮らすことができると思います。

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